出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・松並木の参道の鳥居(SAN-NO-TORI)

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出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・松並木の参道の鳥居(SAN-NO-TORI)

出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・松並木の参道の鳥居(SAN-NO-TORI)

造営年

1978年(昭和53年)8月

大きさ

横幅:約10m
高さ:約9m

材質

鉄製

鳥居の形式

明神鳥居

寄進者

古山茂(元・出雲大社近江分祠長)

出雲大社・松並木の参道の鳥居の別名

勢溜の鳥居から参道(神域)へ足を進め、入口右脇の「祓社(はらえのやしろ)」でお清め(お祈り)を澄ますと、いよいよひたすら参道を進むことになります。

しばらく参道を進むとやがて「祓橋(はらえのはし)」とと呼称される橋が出現し、この橋を渡った先にもう1つ鳥居が出てきます。

この鳥居こそが松並木の参道の鳥居であり、別名で「中の鳥居」や「三の鳥居」と呼称される鳥居になります。




出雲大社・松並木の参道の鳥居の歴史

この鳥居は1978年(昭和53年)8月に現在の場所に立てられた鳥居で、奉納者(寄進者)はこの当時、出雲大社の近江分祠長をされていた古山茂氏になります。

実は「島根県・出雲大社」と「出雲大社・近江分祠」とは繋がりが非常に深く、神楽殿前の「日の丸国旗」を奉納したのも出雲大社近江分祠の「此花健児隊」と「健女隊」という団体になります。

そして出雲大社の神楽殿前の日の丸国旗と言えば知る人ぞ知る・・ぬぅあんと!「日本一大きな日の丸国旗」であり、1936年(昭和11年)に寄進された国旗になります。

せっかく出雲大社に訪れたのですから、是非!神楽殿へ立ち寄って間近で国旗を拝んでみてください。

ちなみに出雲大社の日の丸国旗の大きさ、どのくらいか想像が付きますか?

なにせ日本一の国旗です。

よ~く考えてみてください。

出雲大社の日の丸国旗についての詳細については当サイトの以下の別ページにてご紹介しております。

出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・日の丸国旗(HINOMARU-KOTSUKI)

出雲大社・松並木の参道の鳥居の造りと素材 

出雲大社には、4つの鳥居があります。

そして、4つの鳥居は、以下のように各々違う素材でできています。

 1つ目の鳥居は「鉄筋コンクリート製(宇迦橋の大鳥居)」

 2つ目の鳥居は「木製(杉)(勢溜の鳥居)」

 3つ目の鳥居は「鉄製(松並木の参道の鳥居)」

 4つ目の鳥居は「銅製(銅鳥居)」

このうち、3つ目の鉄製の鳥居が「松並木の参道の鳥居」になります。平成の大遷宮の時に塗装の塗り直しが執り行われ、よみがえっています。

扁額(へんがく)こそ中央に据えられていませんが、現在では美しい茶色の威容感がのぞめます。

大きさは入口の勢溜の鳥居とほぼ同じで横幅が約10m、高さ約9mの鳥居になります。

松並木の参道の鳥居は、2本の柱の上に、水平材である笠木(かさぎ)に接して、その下部に「島木(しまぎ)」が取り付けられた上部2層式の鳥居です。

さらにその水平材の下に貫(ぬき)と呼ばれる柱を固定した一般的な構造をしています。

最上部の水平材(笠木)の両端が少し曲線状に加工されていることから「明神鳥居(みょうじんとりい)」という型の鳥居になります。




鳥居の素材の意義や決め方

この鳥居の素材は鉄製ですが、鳥居には、木材、石、鉄パイプ、胴板、鉄筋コンクリート、ジュラルミン、陶磁器、塩化ビニール製等、様々なものがあるそうです。

鳥居の素材自体にあまり意義はなく、おおむね鳥居を寄付して下さった方(奉納者)の意向や、その神社に踏襲されている仕来り(しきたり)で決まるようです。

鳥居の意味するものと「鳥居の起源」について

鳥居は、神域と人間が住む俗界を区画するもの(結界)で、神域への入口です。

一般的には、1つの参道に複数の鳥居がある場合は、一番外側から、「一の鳥居、二の鳥居・・」と数えます。有名どころでは京都伏見稲荷大社の”千本鳥居”があります。

鳥居の起源は現代においても定かではありませんが、仏教の伝来以降から神社に立てられるようになったことから仏教の影響と考えられています。

鳥居の起源について現在では以下のような諸説、述べられています。

  1. 古くはインドのとある集落に立てられていた「トラーナ」という門が起源とする説
  2. 中国特有の仏塔である「華表(かひょう)」が起源
  3. 「鳥」を「神霊」と位置づけて、木組みを立てることで鳥を境内へ呼び込み「邪気祓い(清浄な空間を作る」とした説
  4. 天照大御神の岩戸隠れの際、鶏の鳴き声に興味を示した大御神が岩戸から出てこられたことで「鶏の止まり木」を意味する「鶏居」とした説
  5. 「とおりいる(通り入る)→鳥居」に転じた説

なお、”とりい”という語源が歴史上、はじめて見えたのが平安時代中期の頃だと云われています。

出雲大社・松並木の参道の鳥居の場所

松並木の参道の鳥居は、祓橋(はらえのはし)を渡った先に立っています。

ちょうど松並木の参道の入口になります。

関連記事: 島根県・出雲大社の境内の詳細「案内図(地図・マップ)」(ダウンロード可能)

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