想定外にスゴかった・・島根県立古代出雲歴史博物館の「歴史・見どころ・見学所要時間」

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島根県立古代出雲歴史博物館

島根県立古代出雲歴史博物館

竣工年

2006年3月

創業年(開館年)

2007年3月10日

建築様式(造り)

SRC造(鉄筋コンクリート造)
S造(鉄骨造)

大きさ

敷地面積:564292m2
建築面積:9445m2
延床面積:11855m2

構造

地上3階建
地下1階建

施工業者

大林組、中筋組、岩成工業共同企業

メイン設計者(デザイン)

槇文彦(槇総合計画事務所)

景観デザイン(ランドスケープ)

三谷徹(千葉大学/オンサイト計画設計事務所)
出雲土建(植栽担当)

インテリアデザイン

藤江和子

サイン(ロゴ)制作

矢萩喜従郎

構想

約5年

工期

2年4ヶ月

総工費

約70億円

発願者

島根県

管理運営

島根県
一畑グループ




島根県立古代出雲歴史博物館の歴史と建設された理由

島根県立古代出雲歴史博物館は2001年11月に槇文彦氏を代表とするデザインチームが結成され、2003年に設計、次いで2003年12月に工事が開始され、2006年3月に無事に竣工を迎えています。

島根県立古代出雲歴史博物館が建設された理由は、出雲大社の一大行事である2008年の60年ぶりの平成の大遷宮の事業の一環として建設計画が企画されたためです。

そして、この島根県立古代出雲歴史博物館は、あまり一般的には知られていないことがあります。

その知られていないこととは、なんと!実は下記↓のような著名な建築家たちとのコラボ企画で竣工に至っています。

内部のメインデザイナー:「槇文彦(槇総合計画事務所)」
内部の家具のデザイナー:日本を代表する家具デザイナー「藤江和子」
外観(ランドスケープ)トータルデザイナー:「三谷徹(オンサイト計画設計事務所)」
ロゴ(サイン)デザイナー:「矢萩喜従郎(株式会社 キジュウロウヤハギ代表)」

・・などの日本を代表する豪華デザイナーが共にコラボして竣工されています。

ロゴ館内に至るまでの道筋やその床石のデザイン、木の並びや、道筋から見えるすべて景観、これらはすべてデザイナーたちによってデザインが成されています。

また素材は鉄とガラスを多様して建設されています。

鉄は古代の出雲を表現し、ガラスを用いることで現代の出雲を表現しています。

ちなみに上記のようなデザインはただ闇雲にデザインされているワケではなく、あるコンセプト(テーマ)に基づいてデザインされています。

そのコンセプトとは太古の昔から出雲に伝承される「出雲国風土記を現代で表現する」といったことになります。

島根県立古代出雲歴史博物館の館内地図(MAP)

古代出雲歴史博物館MAP画像引用先:島根県立古代出雲歴史博物館

島根県立古代出雲歴史博物館の展示室やミュージアムショップなどのメインとなる施設は1階になります。

2階はカフェ、3階は展望テラス(展望台)になっています。

島根県立古代出雲歴史博物館館内構成

1階

中央ロビー展示、テーマ別展示室、総合展示室、神話回廊、特別展示室

ギャラリー(空中回廊)、体験広場(工房・水田)、講義室(ミュージアムスクール)、情報交流室、

2階

空中歩廊、maru cafe(まるかふぇ)

3階

展望テラス




島根県立古代出雲歴史博物館内の見どころ

1階

ハートフル・ロード

出雲大社携帯真横、「島根県立古代出雲歴史博物館」の見学所要時間島根県立古代出雲歴史博物館へ入館する際は、まずこの「へぃぇア~とフる・るぉぅぉ~ドぅぉぅぉ..」を通って館内入口を目指すことになります。
ハートの形をした葉を宿らせる桂(かつら)の木が整然と立ち並んで植栽されており、美しい並木道を形成しています。
古来、桂はハート型の葉をつけることから、恋人の縁結びのご利益があると云われています。

桂の葉なんでも桂の木の下で想いを寄せる者同士が愛を誓って激しくチチクり合えば、その愛は成就すると言われています。
そして、この桂の並木道の距離は約110mあります。
これは過去の出雲大社の御本殿が48mあった時の階段の長さを表現しているそうです。
一節では、この道をキぃャ~っプる(訳=カップル)で歩ききると2人の明るい未来が約束されるのだとか・・。

総合受付

出雲大社古代博物館1階入口に入ると来館客を最初に待ち構えているのが総合受付になります。
ここでは入場券の販売、音声案内ガイドの貸出しなど、なだらかに熟した実に美しい受付嬢たちが館内サポート業務を行っています。
年間パスポートもこの総合受付で購入することができます。
またiPod型の便利な音声案内ガイドも総合受付にて無料で貸与していただけます。
希望される場合は、なだらかに熟した実に美しい受付嬢たちへお尋ねください。

中央ロビー「宇豆柱」

中央ロビー宇豆柱館内に入るともう1つ来館客を待ち受けているものがあります。
それがこの「宇豆柱(うずばしら)」です。
宇豆柱は2000年から2001年に間に出雲大社の境内の八足門前などで執り行われた発掘調査によってなんと!鎌倉時代と推定される巨大な柱が見つかっています。
この巨大な柱は3本の杉材を一括りにして1本の巨大な柱としており、出雲大社の境内でなんと!3箇所もこのような柱が見つかっています。

テーマ別展示室

テーマ別展示室はこの島根県立古代出雲歴史博物館のメインとなる場所です。

出雲市・荒神谷遺跡の「銅剣・銅鐸」

銅剣 銅鐸ここでは荒神谷遺跡(出雲市斐川町神庭)から発掘された銅剣358本、銅矛16本、銅鐸6個が展示されています。
また銅剣は「×」の印が付けられていることから、出雲特有の銅剣と言うことで「出雲型銅剣」と呼称され、古代出雲が邪馬台国や大和朝廷に並び立つほどの文明と権力を誇っていたことが明らかにされています。
荒神谷遺跡が確立されたのは、1983年(昭和58年)の出雲市における広域農道建設に端を発するものです。

この広域農道建設では遺跡分布調査が行われ、なんと!田んぼの畔で「土器の欠片」が発見されることになります。
早急にその周辺の発掘調査を試みたところなんと!上述の銅剣約358本、銅矛16本、銅鐸6個(共に国宝指定)が発見されることになります。
1つの遺跡でこれほどの数の発掘は例がないことから、史上最大規模の発見と言われています。
この発見によって古代・出雲が大きな権力をもって日本に君臨していたことも明らかにされ、邪馬台国や大和朝廷をも凌ぐ力をもった一大国家であったことが明らかにされています。
尚、出雲風土記に登場してくる「神名火山(かんなびやま)」は、この荒神谷遺跡のことではないか?・・などとも囁かれています。

加茂倉遺跡の出土品

銅鐸同様に加茂倉遺跡(島根県雲南市加茂町岩倉)からも発見された出土品もこの島根県立古代出雲歴史博物館に展示されています。

加茂倉遺跡からは銅鐸39個(国宝指定)や、「景初三年」と言う文字と他41文字から構成が成る「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」が発見されています。

三角縁神獣鏡景初三年とは239年であり、これは当時の日本を邪馬台国の卑弥呼が治めていたとされる時代です。

卑弥呼は当時、中国を支配していた三国志で有名な「魏(ぎ)」の国に使者を送っています。

その際、魏から中国製の銅鏡約100枚を賜り、つまりはその銅鏡が上述の三角縁神獣鏡であると言われています。

ちなみにこのような銅鐸や鏡を制作した理由として、当時の祭典(占い)の際に使用された道具であると云われています。

過去の巨大高層神殿であった頃の模型

古代出雲本殿テーマ別展示室の1番の目玉となる展示がやはり、古代の高層神殿であった頃の出雲大社の御本殿の模型です。

神饌(しんせん/お供え物)を携えて御本殿へ続く109mもの階段を昇っていく神職の様子が再現されています。

ちなみにここでは、異なった形状をした御本殿が5つ横一列に置かれています。

はじめて見た方であれば実に摩訶不思議な光景を見ることになりますが、実はこれ、なんと!5人の学者がそれぞれ考察した結果に基づいて制作した御本殿の模型だそうです。

御本殿尚、考察のもととなったものは、上述の発掘された宇豆柱です。




御本殿の千木

千木出雲大社御本殿の千木と鰹木(かつおぎ)が展示されています。
千木は長さ8.3m、重さ500kgあり昭和28年の遷宮の時に取り替えられたものが展示されています。
間近で見ると、御本殿の大きさをあらためて再認識させられます。

総合展示室

弥生時代や古墳時代の出雲のことを資料や模型などで知ることができます。
当時の古墳の形状や古墳の内部なども知ることができます。

神話回廊

この展示室では島根県の伝統や古代の出雲に住んでいた人々の生活模様などを模型や資料で知ることができます。

神話回廊を通ることによって下記の「神話シアター」「神話探検コーナー」「神話展示コーナー」を巡ることができます。

出雲神話

神話シアター

島根県立古代出雲歴史博物館映像ここでは3D映像を用いて360°パノラマ映像で出雲に伝わる神話を上映しています。
「大国主大神の物語」や「須佐之男命の物語」「古代出雲神話」などの映像が上映されています。

スピーカーからの音響効果も抜群で心臓がドキドキドキンちゃんします。

上映時間は30分で、30分毎に上映されています。
料金は無料です。

ただし土日祝日や連休などに神話シアターに行くと待ち時間が発生していて整理券を配布している場合があります。

神話探検コーナー

ここでも上記と同じ映像を見ることができますが、小さな画面になります。

神話展示コーナー

出雲神話を人形や資料やパネルで知ることができます。

特別展示室

ここでは、様々な展示が行われます。
近年では、一畑電車のデハニ50形の展示会が開催されています。

体験広場

体験は基本的に学校関係が対象のようです。
一般向けの体験に付きましては島根県立古代出雲歴史博物館へお問い合わせください。

ギャラリー(回廊)

2階にも空中回廊がありますが、1階にも回廊があります。
回廊を歩くことで様々な角度から庭園を眺めることができます。
トロけるような母乳吸引を希望される方は、授乳室が回廊の途中にあります。

ミュージアムショップ

島根県立古代出雲歴史博物館のミュージアムショップは館内に2つあります。
1つはエントランス(1号店)、もう1つは中央ロビー(2号店)です。
博物館や美術館のミュージアムショップに行けばやはり「図録」は購入しておきたいところです。
他に銅鐸や文房具、携帯ストラップなどのオリジナルグッズが販売されています。
尚、島根県立古代出雲歴史博物館のミュージアムショップは一畑グループの一畑百貨店が運営していますので、通販でも購入することができます。

ミュージアムショップ

ミュージアムショップ(一畑百貨店)へのお問い合わせ先

住所:〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東99番地4
TEL:0853-53-7056(FAX兼用)

尚、ミュージアムショップの商品に関しては当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。

【これ5選!】古代出雲歴史博物館・ミュージアムショップ人気おすすめランキング~!




2階

空中歩廊

空中歩廊旅行系雑誌を見て古代出雲歴史博物館の紹介を見ると大抵、左右がガラス張りの空中歩廊が掲載されています。

この古代出雲歴史博物館の館内に入れば分かりますが、四方の壁面がガラスに囲まれていますのでドコを歩いていても外の景色を見ることができます。
1階にもこのようなガラス張りの回廊がありますが、2階のこの空中歩廊から見る広々とした庭園の景色は爽快な気分になれます。
晴れた日の朝方が特にオススメです。

maru cafe(まるかふぇ)

カフェ島根県立古代出雲歴史博物館での観覧後、もしくは出雲大社で参拝した帰りにはこのカフェで一汗かいた後の身体を休めたいものです。
カフェでありながら、腹減り緊急事態用のガッツリ系のランチメニューも用意されています。
他にお子ちゃまメニューも豊富なので、子供連れのご家族の方でも問題なく楽しめます。
オススメは地元・しまね和牛肉を使用した「四隅突出カレー1200縁(円)」と「1日20食限定!出雲ぜんざい680縁(円)」です。
四隅突出とは出雲独自の古墳と云われる「四隅突出型墳丘墓」の形状を表したカレーになります。
その他、勾玉や本殿の天井画「八雲」の絵を描いて浮かべてくれる「れきはくカプチーノ500縁(円)」もオススメです。

かプリーの期間限定のメニューもありますので要チェックです!キラっ

maru cafe(まるかふぇ)のお問い合わせ先

住所:島根県出雲市大社町杵築東99-4 島根県立古代出雲歴史博物館 2F
TEL・予約:0853-53-8600
営業時間:10:00~17:00(L.O.16:30)
※11月~2月は16時30分まで
定休日:毎月第3火曜日
禁煙・喫煙:完全禁煙
URL:http://www.izm.gr.jp/izumoru/readmore.php?gid=138&tno=-1

3階

展望テラス

冬季に展望テラスへ昇ると少し肌寒いですが、ここからは出雲大社の境内・神域やその後ろの山々、庭園が一望できます。
同様に晴れた日の朝方に訪れると爽快な気分になれます。

これは私的な意見ですが、出雲へ訪れる際は是非!よく晴れた日の早朝に訪れてみてください。

爽快な景色と新鮮な空気、そして神秘に満ちた気配に包まれて、日常のワダカマリやストレスが一気に吹き飛びます。

館内見学所要時間

見学の所要時間は人によって様々です。つまり、いちがいにコレ!・・と断定できるものではありません。

以下で述べる時間はあくまで目安として参考にしてください。

館内見学所要時間

通常:50分から1時間20分ほどで回ることができます。
神話シアターで映像を見た場合:プラス20分
カフェに立ち寄って休憩した場合:プラス約30分
ミュージアムショップで買い物した場合:プラス約20分
館内に2つあるミュージアムショップをハシゴした場合:プラス約50分(移動時間を含める)

以上のことから島根県立古代出雲歴史博物館を満喫するためには「約3時間」必要になることが分かります。

終わりに・・

【補足】古代博物館のキャラクター

雲太くんとユキちゃん古代博物館のキャラクターは「雲太くん」と「出雲ちゃん」です。
雲太くんの名前の由来は、「雲太」に由来するものです。
雲太」の文字は、平安時代中期に作成された源為憲作の「口遊(くちずさみ)」に記載があります。
意味は「雲を突き抜けて天をも貫く」の意です。
口遊とは、平安中期の文学者・源為憲(みなもとのためのり)が編纂した全一巻からなる古文書です。
この口遊は唯一、過去の出雲大社の本殿の様子が記された古文書でもあります。
この口遊には出雲大社のことを「世に並び立つものがない日本一の高さを誇るとんでもない巨大な神殿」と書き記されています。

尚、この雲太くんとユキちゃんの携帯ストラ・・あ~ユキちゃん違う!「出雲ちゃん」!!つまり雲太くんと出雲ちゃんの携帯ストラップなどのオリジナルグッズが販売されています。

出雲のお土産にも最適です。是非!

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