出雲大社の本殿に描かれた「八雲之図」の意味や由来とは?

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出雲大社がモチーフの御朱印帳の中には「八雲」と呼ばれる、黒々として、まるで生きているような雲がモチーフが描かれている御朱印帳があります。

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いったいなぜ、このような不気味なデザインになったのでしょうか?

実は、この黒い雲のようなデザインは、出雲大社の御本殿の天井に描かれている「八雲之図」に由来するそうです。




出雲大社・本殿「八雲之図」の謎と古くからの謂れ(いわれ)

出雲大社は、拝殿と本殿からなり、本殿へは「階(きざはし)=橋」を通る造りになっており、これは本格的な社殿の一般的な構造です。

そして、その本殿の天井には「八雲之図(やくものず)」という絵があります。

出雲大社・本殿「八雲之図」の謎と古くからの謂れ(いわれ)

これは、現在の本殿が造られた、「延享元年(1744年)」に、当時の絵師である「竹内随流 斉甫記(たけうち..ずいりゅう..さいほき?・・分からん!)」によって描かれたものだそうです。

この八雲の特徴として「赤、青、黄、紫、黒」などの目を惹きつける色合いを用いて、七つの雲を描いています。

記録によると、「八雲之図」の図は、250年もの間、一度も塗り替えられたことはないと言います。

そして、保存状態が極めて良かったために、現在でも鮮やかな色合いを保っています。

しかし、七つの雲しか描かれていないのに、なぜ「八雲」??なのでしょうか?

実はこれには、理由があったのです。

出雲大社・本殿「八雲之図」に、七つの雲しか描かれていない理由とは?

「八雲之図」が七つの雲しか描かれていないことには、以下のような理由があげられます。

 松江市の神魂神社の「八雲之図」の雲が、9つ描かれていることから、出雲大社の図の雲の1つが神魂神社へ飛んでいったという説。

 実は「八雲之図」は、わざと未完成とした作品であり、出雲大社や大国主命の御威光が今後も未来へと限りなく続き、無限の広がりを持つ(=完成はない)ということを表しているという説。

 同じく未完成さを表して、”陽極まれば陰”という言葉のように、崩壊へ向かうことを避けるため (日光東照宮の逆さ柱もこの理由です。)

 七つの雲が「神代七代」を表すという説

などです。

また、1つだけ黒が使われていて、ひときわ大きい雲があります。

最も大きな雲は「心の雲」

一説では、この下段中央にある最も大きな雲は「心の雲」と言い、遷宮斎行の直前の「午の刻」、つまり正午に、この雲に「心入れ」という秘儀が行われたそうです。

心入れの秘儀は「ダルマの目入れ」のように、一番最後に墨を入れることで天下泰平を祈るという意味合いがあります。

このように八雲之図は様々な憶測を呼び、注目されています。

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