出雲大社・御慈愛の御神像とは何を表現した像なのか?

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出雲大社・御慈愛の御神像

出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・御慈愛の御神像(GOJIAI-NO-GOSHINZO)

本像は「御慈愛(ごじあい)の御神像」と呼ばれる像です。

出雲大社の社務所(境内の御守り所とは別の建物)の前に建てられています。




御慈愛の像は何を表現した像??

本像は大国主大神が登場する神話の中でも最も有名で、かつ、多くの方が知っている「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」を現したものです。

これは袋を背負った大国主大神が、傷ついたうさぎに手を差し伸べているワンシーンを絵ではなく遇像にて表現したもの。

大国主大神の背負っている袋の中身には我々の苦難や悩みなどが入っているとされ、また我々の身代わりとなり、苦悩や苦しみを背負っているとも言われます。

御慈愛の御神像の「御慈愛」とは、親が子供をいつくしみ、かわいがるような、深い愛情のことです。

そのような深い愛情で傷ついたうさピョンに接し、かつ、人々の苦難を一人で背負う、大国主大神という偉大な神様の姿を御慈愛の御神像は伝えています。

大国主大神とは?

大国主大神とは、「おおくにのぬしのおおかみ」と読み、『国土を治める偉大な神』という意味合いがあります。

この神は元々は人間だったが、苦難を乗り越えて当時、葦原の中つ国と呼ばれた日本列島を発展させ、現代日本に引き継がれる日本列島の礎を創造した人物(神)です。

しかし自らが創造・発展させた葦原中つ国も天照大御神へ譲渡し(国譲り神話のこと)、自らは幽世(常世/とこよ・隠世/かくりよ)の主人となって人間の目には見えない「幽れたる神(八百万の神)」を司る存在になっています。

その代表例となるものこそが、神々が境外の”上の宮”で行うとされる神在祭の「縁結びの会議」になる。

大国主大神には別名が多い

この大国主大神には、おそらくすべての神の中でも最多といえるほどの別名が数多にある。

有名どころでは、「大己貴神(おおなむち)」という名前があり、”大”は「偉大」、”な”は「土地」、むちは「貴い(とうとい存在)」の意味があります。これはすなわち国土の繁栄に尽くした功績を讃えた名前となる。

その他の大国主大神の別名

 葦原色許男神(あしはらしこのおのかみ)※勇猛果敢で強い精神を持つ神

 幽冥主宰大神(かくりごとしろしめすおおかみ)※幽世の主

 八千矛神(やちほこのかみ)※武威が抜きん出た神

 大物主神(おおものぬしのかみ)※物事を主宰する神

 兵主神(ひょうずのかみ)※中国の武神が起源。武を司る神とされる。

..etc

御慈愛の御神像の場所(地図)

御慈愛の御神像は銅鳥居の手前左側、社務所の前にあります。

関連記事: 島根県・出雲大社の境内の詳細「案内図(地図・マップ)」(ダウンロード可能)

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