出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・野見宿禰神社(NOMINO-SUKUNE-JINJA)・土俵(DOHYO)
創建年
- 2013年(平成25年)
御祭神
- 野見宿禰命
社格
- 出雲大社・摂社
祭典(神事)
- 奉納土俵入り
格式(社格)は「本社>摂社>末社」となります。
出雲大社・野見宿禰神社の読み方
「野見宿禰神社」は「のみのすくねじんじゃ」と読みます。
御祭神・「野見宿禰命」とは?
野見宿禰命は、奈良時代の皇族・舎人親王(とねりしんのう)が編纂(へんさん)した「日本書紀」の「垂仁天皇紀」に登場する人物です。
野見宿禰命は怪力も持ち主であり「相撲の神」とも云われています。
出雲国内では怪力を広く評され、垂仁天皇の御前で執り行われた相撲大会(捔力/すまひ=ちからくらべ)に、垂仁天皇自らの推挙によって出場することになります。
野見宿禰の相手は同じく怪力で野見宿禰以上に有名で日本中に名を馳せていた「当麻蹴速(たいまのけはや)」と言う人物です。
当麻蹴速の名前の由来として「蹴り技」が大変巧みな人物であったことから「蹴速」の名前が付されています。
そして、この相撲大会で野見宿禰は見事、当麻蹴速を負かして後世に「相撲の神」として名前を残していくことになるのです。
野見宿禰は、出雲国造(いずもこくぞう/出雲大社宮司家)の祖先神・天穂日命(あめのほひ)の14代後の子孫(13世の嫡孫)になります。
一説では、土師氏(はじじ)の祖先と云われる第13代目出雲国造の「襲髄命(かねすねのみこと)」と同じ人物であるとも云われ、その土師氏とは、聖徳太子の参謀であり法隆寺創建に関わった秦 河勝(はたのかわかつ)の子孫とも伝えられ、つまりは朝鮮から渡ってきた渡来人であると云われております。
秦氏は大陸から伝来した技術を日本へ渡来することで日本中に広め、後の日本文化に大きく影響を与えた一族でもあります。
その秦氏の系譜を受け継ぐことから、人並み外れた高い技術をも備えていたと考えられており、すなわち!その高い技術力を用いて埴輪を制作し、人や馬の代わりとして天皇へ献上し人々から称賛を得たとも云われております。
そしてその褒美として天皇から土器に因んだ「土師」の性、・・あイヤイヤイヤ「姓」!!を与えられたと伝えられています。
えぇっ?!あの埴輪(はにわ)は野見宿禰が考案した??
これはあまり知られていましぇんが日本書紀に記述によると、なんと!埴輪(はにわ)を最初に制作したのは、野見宿禰だと云われております。
埴輪とはご存知の通り、土器(ドキっ♥)で人や馬の形を作って最後に窯で焼いて固くしたものです。
野見宿禰がドキっ♥を制作した当時は埴輪と言うモノは存在しませんでしたが、垂仁天皇の皇后が崩御された際、人や馬を埋める代用品として陵墓へ埋めるものを作ったのが、このドキっ♥(埴輪)であると云われます。
出雲大社・野見宿禰神社の歴史・由来
野見宿禰神社は、2013年(平成25年)の出雲大社・大遷宮を祈念して、出雲国造の祖先であり相撲の神でもある「野見宿禰」を祀るために造営された殿舎になります。
殿舎といっても出雲大社の瑞垣内にある殿舎のように大きくはなく、四辺に1間、切妻屋根の覆屋風の小さなお社です。
殿舎の周囲には木製の垣根が配され、また、殿舎の御前を守護するかのように2本の提灯が備えられており、野見宿禰が丁重に祭祀されている様子を伺うことできます。
2016年(平成28年)
秋巡業大相撲の出雲場所の開催前となる2016年10月27日、出雲大社拝殿前で横綱の日馬富士関、白鵬関による奉納土俵入りが執り行われています。
「平成の大遷宮」奉祝行事の一環として開催され、、両横綱とも出雲大社での土俵入りは3年ぶりとのこと。
出雲大社・野見宿禰神社の見どころ
野見宿禰神社の殿舎の前には、マワシを下半身に身に付けたキャワイぅぃ~♥兎の石像が立てられています。
ちなみにこのウサピぅぃ~の石像はシリーズ化されており、大社の境内のアチラコチラで見かけることができます。
レアな場所では、浄の池の東屋(休憩所)の前に2体、超高級キゃメぇぅラぁ(訳=カメラ)を首から下げたウサピぅぃ~がいます。
写真に収めてコンプリートしてみてみたい方は是非!お忘れなく訪れてみてください。
出雲大社・野見宿禰神社の祭典(神事)
野見宿禰神社は創建したのが、平成25年(2013年)と言うことでまださほど歴史がなく、新しい殿舎となります。
平成27年6月8日に横綱力士の白鵬(はくほう)と日馬富士(はるまふじ )による「奉納土俵入りの神事」が殿舎の御前で執り行わております。
ちなみにこの奉納土俵入りは、2016年(平成28年)10月27日に開催された大相撲出雲場所(開催場所:出雲市矢野町・出雲ドーム)の事前に執り行われた神事となります。
今後は例年、大相撲出雲場所の開催前は野見宿禰神社の御前で「奉納土俵入り」の神事が執り行われかもしれません。
そうなると現役の有名力士(横綱)を目の前で見学できる機会になりますので、混雑必至の神事となります。フフ
出雲大社・土俵
野見宿禰神社の付近には、出雲大社の土俵があります。
出雲大社にある土俵だから特に特別な土俵ではなく、ごく普通の土俵です。
出雲大社の土俵では、例年6月に地元の小学生たちが集まり「野見宿禰杯わんぱく相撲大会」が執り行われています。
「野見宿禰杯わんぱく相撲大会」の開催日時・出場料金・参加資格など
- 開催日程:例年4月下旬
- 開催時間:7時30分から17時頃まで※変更の可能性あり
- 競技方法:個人戦 トーナメント方式
- 参加資格:小学校1年生~6年生
- 出場料金:無料
- 申込み定員:各学年32名まで※変更の可能性あり
- 主催:出雲大社文化事業団・(社)出雲大社青年会議所
このわんぱく相撲大会では、最優秀選手が選出されます。最優秀選手に選出されると両国国技館で開催される「全国大会」への出場権を得られます。(交通費・宿泊料金・食費タダ!※負担なし)
また参加者には参加賞と、ちゃんこ鍋がタダ(無料)で振舞われます。
ボンビーなコノヤローはこのタダ飯の好機をお見逃しなく!押し寄せましょう!!
わんぱく相撲へのお問い合わせ先
TEL:0853-22-3700(平日10:00~17:00)
FAX:0853-22-3701
野見宿禰神社の場所(地図)
野見宿禰神社は土俵の隣(右脇/北西の方向)に位置します。
新しく造営された神社ですのでキレイです。
関連記事:島根県・出雲大社の境内の詳細「案内図(地図・マップ)」(ダウンロード可能)
なお、野見宿禰神社はここ出雲大社の境内だけではなく、他にもあります。
- 兵庫県たつの市
- 東京都墨田区亀沢..etc
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