出雲大社には御守りの他にも御札(神札)や木札も授与されています。
以下では御札の置き方(お祀りの仕方・貼り方)と、出雲大社の御札の種類やご利益(効果)も併せて述べています。
出雲大社の代表的な神札(お札)※神棚へお飾りするお札※
御玉串(おんたまぐし)
出雲大社の代表的なお札(神札)となる。
出雲大社の歴代の宮司(出雲国造)の特別の祈祷により、大国主大神の大いなる御霊をお宿りさせた「霊串」となります。
ちなみに「玉串」とは本来、祈願者(参拝者)が神前にて捧げる紙垂や木綿を付けた榊の枝のことを云ぅ。
しかしながら出雲地方では何故かゼカぜか「玉串」と称した御神札を授与しているのを散見するが、出雲大社の解釈によると『玉串とは「魂」と「串」の意味を持つ。神と人の魂を串で1つにする」‥‥‥んだとか。
出雲大社御玉串のお祀りの仕方
神棚へお祀りします。
朝と夕方に感謝の祈りを捧げます。出雲大社は拝礼は「二礼四拍手一礼」なのでご家庭においてもこれに倣うと良いでしょう。
- 値段(初穂料):1000円
- ご利益:諸災除け
- サイズ:24㎝ × 7.0㎝
家内安全木札
- 値段(初穂料):1000円
- ご利益:家内安全
- サイズ:15.5㎝ × 4.0㎝
玄関や柱などに貼ってお飾り(お祀り)する御神札(お札)
※下記でご紹介するお札の種類や初穂料(値段)は変更されている場合があります。あくまでも参考程度にとどめておき、詳細は現地にてご確認ください。
釜社札
- 初穂料(値段):300円
- サイズ:31㎝ × 7㎝
竈神(かまど)の神様の御霊が宿ったお札です。
釜社札も同じく、台所付近にお祀りする御札です。
龍蛇神のお札と少し違うのは、釜社札は料理をする際に、ケガをせずに安全に料理を終えて無事、家族で食卓囲むことができるようにと・・御祈願するためのお札です。
主に火の災害から守るご利益を得ることができます。
釜社札のお祀りの仕方
- 龍蛇神のお札と同様に扱う。
- 龍蛇神のお札と一緒にお祀りしても良いとされている。
- 釜社札は本来は神棚に飾る方が良いとされている。
釜社札の効果(ご利益)
- 火難除け、水難除け
- 料理(台所仕事)の無事
- 台所仕事や火から守護
関札(せきさつ)
- 初穂料(値段):300円
- サイズ:31㎝ × 7㎝
玄関は1日のうちに出たり入ったりしますので、しょっちゅう空気の流れがあります。
目には見えませんが、空気には邪気が混在しています。
これらの邪気は家に侵入すると、災いをもたらすと言われ、様々な不幸を呼び寄せます。
そこで、この関札の字が示す通り、玄関などの通用口に関札をお祀りする(置く・貼る)ことで、邪気を祓うと言った効果(ご利益)を得ることができます。
関札のお祀りの仕方
- 玄関の靴などを収納している上棚か、その付近の上部に貼り付けてお祀りする。
- 画鋲で穴を開けることは避けるべきである。
- 御札を貼り付ける際は厚紙を用意してにその上から御札をテープや糊で固定する。
- 額を用意して額の内部に固定して祀る。
関札の効果(ご利益)
- 外から侵入する邪気の退魔
- 家内安全
初穂料(値段):300円
地鎮祭剣先(じちんさい けんさき)
- 値段:1000円
- サイズ:34㎝×13.5㎝
- 使用目的(ご利益):土木・建築(新築や改築など)の時にお祀りするお札
祈穀札(きこくさつ)
- 値段:300円
- サイズ:29㎝×7.0㎝
- 使用目的(ご利益):五穀豊穣を祈願する時に用いるお札
牛馬札(ぎゅうばさつ)
- 値段:300円
- サイズ:31㎝×7.0㎝
- 使用目的(ご利益):牛馬安全を祈願する時に用いるお札
剣先(けんさき)
- 値段:500円
- サイズ:27㎝×11㎝
- 使用目的(ご利益):魔除けを祈願する時に用いるお札
龍蛇神札
龍蛇神札は、龍蛇神の御霊が宿る御札(神札)です。
出雲大社の龍蛇さまは、遠い地より神々を導くために、その身を犠牲にして、気象の激しい海原を乗り越えてきます。
そんな龍蛇さまの御霊をお祀りすることで、水に関連するご利益(効果)を得ることができます。
龍蛇神札の効果(ご利益)
- 火除け
- 水難除け
- 漁師の方なら大漁のご利益
以上のご利益があることから、主に水場や火を使用する場所にお祀りします。
龍蛇神札を置く場所
- 台所付近の上棚
- 玄関の上棚
台所の神様と言えば「荒神さん」を思いつきます。
荒神さんと龍蛇神は、まったく別の神様となりますので、双方の神様をお祀りすの場合は、なるべく荒神さんを仏壇か荒神棚へ、龍蛇神を神棚へと、分けてお祀りするのが良い方法です。
龍蛇神さまの御札は、セロハンテープや両面テープで貼って良いと言われています。
他には、ボール紙のような少しぶ厚めの紙に貼りつけて、吊るすのも良いとされいます。
- 初穂料(値段):300円
- サイズ:
悪病除札
悪い邪気から身を守り、健康で健やかにいられるように八百万の神々の御神徳を授かったお守りです。
悪病除札のお祀りの仕方
- 関札と同じく玄関の上棚か、その周辺付近でお祀りする。
- 客間や家の支柱となる柱に貼り付ける。
悪病除札の効果(ご利益)
- 無病息災
- 邪気退魔
初穂料(値段):300円
出雲大社の木札
交通安全木札
交通安全木札です。交通安全ステッカー(シール)がセットになっています。
交通安全守(御木札)のお祀りの仕方
- ステッカーは運転席へ貼り付ける。
- 木札は運転席に吊るす。
初穂料(値段):1000円
ご利益:交通安全
木札(守護木札)
このような木札は大抵、願いがある時に授かるもの。
特に願いがなく、通常のお札として家内安全や厄災除けを望まれる場合は御玉串のお札が最適。
守護木札のお祀りの仕方
- 神棚に祀ります。神棚を買う金がない赤貧ボンビーは天井近くに木札を置くスペースを確保して綺麗に掃除をしてお祀りしてください。
- 出雲大社は拝礼は「二礼四拍手一礼」なのでご家庭においてもこれに倣うと良いでしょう。
- 1日の終わりには1日の無事をご報告申し上げると良いと思います。
守護木札(御木札)の効果(ご利益)
- 家内安全
- 諸願成就
守護木札(御木札)の初穂料(値段)・サイズ
- サイズ小(25㎝):1000円
- サイズ大(15㎝):3000円
出雲大社のお守り授与所の場所と受付
授与所の場所(地図)
出雲大社のお守りの授与所は八足門横の「御守所(授与所)」と「神楽殿(かぐらでん)」になります。
なお、土日祝日や正月期間中にのみ、拝殿の向かい側、銅鳥居を入ったところの広場にも臨時で御守所(授与所)が開設されます。
よって土日祝日は3箇所になる場合があります。
授与所の営業時間
- 3月から10月:6時~20時
- 11月から2月:6時30分~20時
授与所の営業時間は、拝観時間と同じです。ただし、臨時に開設された御守所のみ、8時30分から16時30分までとなります。
御札の置き方(貼り方)
神棚がある場合の御札の置き方
一座(一社造り)
「一座」とは、御札を1つ置く仕様になっている小さな神棚のことです。
しかし、どうしてもお札を1枚しか置けないワケではありません。置き方によっては複数置けます。
一座の場合の御札の飾り方(置き方)は、手前に「神宮大麻」、その奥に「氏神様」、さらにその奥に「崇敬する神社」の御札を置きます。
氏神様とはあなたのお近くの神社(お宮参りからお世話になっている産土神様)の神様です。
現在、ワンルームにお住まいの方にはこの大きさの神棚が最適かもしれません。
二座(二社造り)
「二座」の神棚は、一座よりも1枚多く御札が置ける神棚です。
二座の場合、向かって右側に「神宮大麻」を置き、左側の手前に「氏神様」、その奥に「崇敬する神社」の御札を置きます。
つまり右側は神宮大麻専用のレーンということになります。
三座(三社造り)
三座は二座よりもさらに大きい神棚で、3枚の御札を1枚ずつ並べて置けるようになった神棚です。
三座の場合は、まず向かって中央に「神宮大麻」を飾ります。次いで右側には「氏神様」の御札、左側に「崇敬する神社の御札」を置きます。
尚、神棚は南もしくは東向きで置きます。
正月時期には神棚の上に注連縄(しめなわ)を設けるのが良いとされています。
御札を置く向き(方角)と置く際の注意点
御札を置く(貼る)のに良い方法 | 御札を置く(貼る)のには悪い方法 |
---|---|
御札を北か西の方角へ置いて、お札の表面を東か南へ向ける。 | 清潔でない、御札が汚れてしまいそうな場所に御札を祀る。(トイレ・洗面所・風呂など) |
神棚があれば最優先で神棚へお祀りする。 | 神札とお寺の御札を混ぜて並べてお祀りする。(お寺の御札は仏壇へ) |
家内の中で騒がしい場所(通路)などには置かない。 | 御札を見下ろすような場所(床)などに置く。 |
二礼二拍手一礼(出雲大社の御札の場合、「二礼四拍手一礼」)を毎日行い、1日の神のご加護に感謝する。 | 北・西へお札の表面を向けて置く。 |
複数、色んな神社の御札がある場合、天照大神の御札はできるだけ中央に置く。 | 開けることが少ない(倉庫・納戸など)真っ暗な場所へ置く。 |
2階がある場所で、1階のタンスの上に御札をお祀りする場合、天井に「雲」と書いた紙を貼る。 | 1年以上、同じ御札を使い続ける。 |
お札を置くオススメの場所
神棚がない場合の正しい御札のお祀りの仕方
神社とお寺とでは作法が若干異なってきますが、ここでは神社の神札(御札)を例にご説明させていただきます。
まず、神社の神札は基本的に人が見下ろすことのないような天井にほど近い場所へお祀りします。
御札の置き場所としてふさわしくない場所:「清潔ではない場所」
- トイレ、浴室、洗面所
御札の置き場所としてふさわしくない場所:「御札が汚れやすい場所」
- 台所の電気調理器(オーブン・レンジなど)の付近・流し台付近
その他、御札を置くのに、ふさわしくない場所
- 押入れ
- 通路
- 廊下
- 階段の中央
その他、絶対にしてはいけないお札のお祀り方
絶対にしてはいけない御札のお祀りの仕方として、以下のようなお祀りの仕方があります。
画鋲などで穴を開ける
御札とは神霊を憑りつかせることで霊力を宿らせたものです。
「お札に穴を開けるとよくバチが当たる」とか言われますが、理論的に解釈してしまえば、霊力が抜け出てしまい効果が半減するからです。
上座でお祀りした方が良い御札と下座でお祀りした方が良い御札がある!
家内にも実は「上座」や「下座」が存在します。
- 家の奥(玄関口から一番遠い場所)は「上座」
- 家の出入り口に、一番近い場所が「下座」
御札の中には上座でお祀りした方が良い御札と、下座でお祀りした方が良い御札があります。
基本的には、天照大御神や大国主大神の御札は、上座の上段に神棚を設けてお祀りするのが通例です。
下座には邪気祓いや厄祓いの効果(ご利益)を持つお札をお祀りするのが良いとされています。
お供えの仕方
供進(お供え)は朝に行います。
- 基本的にお供えする物:「洗った米(洗米)」「水」「塩」
- それ以外にお供えする物:「海魚」「野菜」「果物」「乾き物」
野菜は「ニンニク」や「ネギ」などの鼻をつくようなニオイがする物は避けます。
本来、毎日お神酒をお供えするのが最良ですが、無理な場合は以下の月日に「お神酒」を供えるように心がけます。
- 1日(月初め)
- 15日(月なかば)
- 家庭内、もしくは崇敬社の特別な行事がある日
お供え物の置く順位(順序)
お供え物を神棚の前に置くとき、もっとも尊い場所があり、つまりは重要度を示す順位があります。
1位(もっとも尊い場所)は、神棚を向かいみて中央になります。
次いで中央の右側が2位がその右側→、3位が中央の左側となります。
さらに3位の左側が5位となり、2位の右側が4位となります。
分かりやすい図
お供え物の置き方
日常のお供えとは「毎朝行うお供え」になります。
中央に「米(ごはん)」、その左手前に「水」、右手前には「塩」を置きます。
スーパーの店内の花屋や商店街の花屋さんで「榊(さかき)」が売っていますので、榊も両側に供えます。
榊は水と塩の両側に供えます。「灯明(とうみょう/ろうそく)」を両側に添えるのも良いでしょう。
上述のことを踏まえて、まず、中央(1位)にもっとも基本的なお供え物を置きます。
基本的なお供え物とは、「米(ごはん)」になります。
2位の位置(中央の右側手前)には「お酒」、3位の位置(中央の左側手前)にも「お酒」を置きます。
そして5位の位置(2位の手前)に「水」、4位の位置(3位の手前)には「塩」を置きます。
これらのお供え物の外側や手前の両はしに榊(さかき)を備えます。また灯明も供えるとさらに最良です。
「三宝(三方/さんぽう)」と言う木製の台に乗せる場合は、三宝の継ぎ目を必ず手前にします。
お酒は”へいし”と呼ばれる花瓶のような形をした白い器に入れます。
三宝(さんぽう/台)を用いない場合(上が神棚)
- 5位(お水)3位(お酒)1位(米)2位(お酒)4位(お塩)
神棚の手前には榊(さかき)を立てて、その前に上記のお供え物と、その両側に「灯明(とうみょう)」を立てるとさらに良いです。
通常の三宝使用(上が神棚)
三宝(八寸/約24㎝)に乗せる場合の祀り方(上が神棚)
お供え物をする器
お供え物をするための、専用の器が販売されています。
神棚に飾る道具
- 八寸の三宝
- 皿(カワラケ)
- 酒器(へいし/瓶子)
- 注連縄(しめなわ/正月など)
米と塩は「カワラケ」と言う皿へ盛ります。
お酒を入れる器は「ヘイシ(瓶子)」になります。
水は「水玉」と言うフタ付きの入れ物に入れますが、ご家庭で祀られる場合は「透明のガラスのコップ」でも結構です。
榊は「榊立」という専用の花瓶に入れます。
三方は「三宝」とも呼称し、通常は八寸丈の三方になります。
お供えした後のお祈りの仕方
朝
- 朝のお供えが済めばお祈りをします。
- まず2回お辞儀をします。(90度が理想的)
- 次にお祈りをして「1日の一家の安全」を祈願します。
- 祈願を終えると再び2回お辞儀をして、今度は2回拍手を打ちます。(出雲大社は4回)
- 最後にもう1度、深いお辞儀をして終了です。
夜(夕方)
夜(夕方)は、一家の1日の安全(無事をのご報告申し上げて感謝の意を述べながら、上述した一連の拝礼を行います。
【補足】服忌(ぶくき)期間の神棚のお参りの仕方について
服忌とは”ぶくき”と読み、これはつまり家族に不幸があった際の死後の期間のことを指します。
服忌の期間は一般的には50日間とされ、この期間を「忌中(きちゅう)」と称します。
神棚のあるご家庭においての忌中の期間中は、通常とは少し異なったお参りの方法をします。
まず、神棚の正面に半紙を貼り付けて、お参り(おまつり)をしないようにすることです。
忌の期間が正月をまたいでしまう場合も関係なく、半紙を貼ったままにしてお参りを控えておきます。
このように半紙を貼ってお参りをしない理由は、故人を偲ぶためであり、故人への配慮です。
服忌の期間が終了すれば、半紙を再び取り外して再び、通常のお参りを行います。
家族ではなく「親類や関係者」に不幸があった場合はどうする??
あなたのファミリーではなく、親戚や関係者に不幸があった場合には、特に半紙を貼り付けるなどして喪に服す必要はないとされています。
通常のお参り(おまつり)をしても良いということです。
出雲大社のお札を受けられる場所と授与時間(営業時間)
授与所の場所(地図)
出雲大社のお守りの授与所は八足門横の「御守所(授与所)」と「神楽殿(かぐらでん)」になります。
なお、土日祝日や正月期間中にのみ、拝殿の向かい側、銅鳥居を入ったところの広場にも臨時で御守所(授与所)が開設されます。
よって土日祝日は3箇所になる場合があります。
授与所の営業時間
- 3月から10月:6時~20時
- 11月から2月:6時30分~20時
授与所の営業時間は、拝観時間と同じです。ただし、臨時に開設された御守所のみ、8時30分から16時30分までとなります。
【補足】お守りの起源
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