出雲大社の御砂の場所は素鵞社!清め砂の使い方(撒き方)その効果やご利益とは?

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地元出雲では、稲佐の浜の砂を素鵞社(そがのやしろ)の床下の木箱に置いて(奉納して)1年間寝かした後に持ち帰えるといった風習があります。

素鵞社がどのような神社なのかを知りたい方は下記ページをご覧ください。

素鵞社の砂が置いてある場所はドコ?

社殿の床下です。横から社殿の下を覗き見ると砂が置かれている木箱が2つあるのが分かります。

出雲大社・素鵞社には毎年「砂」が祀られている??

上掲、写真のような餅を入れるような平べったい木箱が置かれていて、その中に稲佐の砂が入っています。

ただ、遠方から参拝に来ている方がほとんどだと思われますので、1年後にふたたび取りに来るというのも無理があります。

そこで、厳密に1年というわけではなく、すでに他の方が置かれた砂を持ち帰っても同様のご利益を授かれるとされています。

ただし、砂を持ち帰る際には出雲大社の決まり事を遵守する必要があります。

その決まり事とは、この砂を持ち帰る際は、まず「自らの足で稲佐の浜(いなさのはま)まで行って浜辺の砂を採取する」というものです。

その後、稲佐の浜の砂を持って素鵞社へ参拝し、すでに他の方が置かれた砂と「交換する形で持ち帰ることができる」のだそうです。

出雲大社から稲佐の浜までは徒歩約800メートルです。時間にして約10分前後で到着できます。




素鵞社の「砂」をいただくための手順(決まり事)

素鵞社の砂をいただくまでの手順をまとめると以下のようになります。

  1. 拝殿・本殿(八足門)にお参りする
  2. 素鵞社にお参りする
  3. 稲佐の浜に着いたら浜の守護神である弁天島の御祭神「豊玉毘古命」に参拝する。(社殿まで行けないので手前で遥拝)
  4. 稲佐の浜で砂を採取する
  5. 稲佐の浜の砂を持って出雲大社へ行く
  6. 勢溜の鳥居から境内に入る
  7. 勢溜の鳥居のすぐ後ろにある祓社へ参拝する(穢れを落とす)
  8. 手水舎で手口を清める(穢れを落とす)
  9. 拝殿にお参りする
  10. 本殿(八足門)にお参りする
  11. 素鵞社にお参りする
  12. 先に元々ある砂をいただく
  13. 自らが取ってきた稲佐の浜の砂を奉納する(入れる)

素鵞社でのお砂の取り方

素鵞社の床下を見ると背の低い木箱が2つ並んで置かれていますが、この木箱のある砂のどれが古くて新しい砂なのか区別がつきにくいところです。

できるだけ古いお砂を持って帰りたいところですが、概ね御砂を奉納する方の行動パターンを読み取ると大抵、手前に稲佐の浜で取ってきた砂を奉納し、奥の砂を持って帰るようです。

現地に行ってみれば分かりますが手前の方は砂が盛られて山が出来上がっています。

また木箱に関しても社殿奥の木箱の方があまり使用頻度は少ないように見受けられます。

砂の色で判断するのは難しいので、このあたりは自分で踏ん切りを付けて、ありがたく頂戴してください。うきゃ

お砂を採取するための注意点

  • 砂浜を掘った後は平らに戻しておく
  • 稲佐の浜で取ってきた砂よりも少ない量の砂をいただいて帰る

お砂を採取するために用意しておくと便利な物

  • 大きめのスプーンかスコップ
  • ぶ厚めのビニール袋
  • 100均の薄いビニール袋の場合は2、3枚重ねて使用する。袋の大きさは厚さ0.08ミリ、幅100ミリ×縦140ミリくらいがベスト。(袋の厚みが薄ければ砂がこぼれる)
  • お土産にして誰かに渡すのであれば上記、小さなジッパービニール袋が便利。

⬆️名前を書けるようなタイプの袋がオススメ。いただいた神社名や配置した位置や日付も記入しやすい。

出雲大社の正しい参拝方法については以下の別ページにてご紹介しています。

関連記事: 出雲大社の正しい参拝の仕方と方法(参拝の手順・ルール)

稲佐の浜の砂(素鵞社の砂)の使い方やご利益・効果とはどれだけスゴい?

この素鵞社の砂は「お清めの御砂」などと呼ばれ、家の周囲にまくと邪気を払い家を守ってくれたり、幸福を招いてくれたりすると言われています。

また、田畑に砂を撒くとよく作物が育つとのことです。

「清め砂」というものは悪い気(邪気)を吸い取るという話も耳にしますが、悪い気は清められたモノを避けので、マンションやアパートなどの家宅で使用する分に関しては、基本的な概念として悪いモノが寄り付かなくなると考えた方が良いでしょう。

ただ、土に撒く場合は土の気と直に接触する事実を鑑みて、土地の悪い気を吸い取って土の気を促進させるという概念も加味されると考えて良しです。

つまり、野菜や草花樹木の生長を促す事につながります。

出雲大社で執り行う地鎮祭に使用される事もあるとの事です。

注意点

清めれた砂はお守りとして携持することもできますが、家などに撒く場合は砂を撒く必要があるのかを再度、確認してから撒く心がけも重要です。

それと土用の概念もありますので、このあたりは個人の自己責任で諸事、執り行ってください。

具体的には、以下のような場所に置くと、ご利益(効果)があるそうです。

  • 家の周り(東西南北4か所)にまくと厄除け・災難除けのご利益がある
  • 田畑にまくと豊穣(ほうじょう)のご利益がある
  • お守りに入れるなどして身に付けると、除災・招福のご利益がある

お守り袋は神門通りにある「めのや」という御朱印帳を売っているアクセサリー&和雑貨のお店で買えます。値段は500円ほどです。

めのや(出雲店)の場所(地図)

めのや出雲店は勢溜の鳥居の目の前にあるお店です。

自宅で小分けにしたい方は楽天市場やAmazonでも買えます!

持ち帰ってからゆっくりと小分けしたい方は楽天やAmazonでも買えます。




家の周りにまく場所がない場合は?

戸建てにお住まいでも家の周りに砂をまけそうな場所がない場合や、アパートなどの集合住宅にお住まいの場合は、庭にまいたり、玄関や家の中の隅に置いたり、神棚にお供えしたりしてもかまいません。

屋内に置く場合は、小さな袋や器に入れると良いでしょう。

マンションでの置き方や清め方

2階より上階のマンションの場合、家屋の周囲に砂を巻くことができないので、以下のようにします。

  • 半紙に包んで清めたい部屋の四隅に置くようにします。
  • 土器の小皿に盛って清めたい部屋の四隅に置くようにします。

①東北(艮/うしとら ※表鬼門):中央を背にして外向きに「左→右→左」と3回撒く。

②東南(巽/たつみ):中央を背にして外向きに「左→右→左」と3回撒く。

③西南(坤/ひつじさる ※裏鬼門) :中央を背にして外向きに「左→右→左」と3回撒く。

④北西(乾/いぬい) :中央を背にして外向きに「左→右→左」と3回撒く。

⑤自分の家宅の出入口:入口を背にして中央に向き「左→右→左」と3回撒く。

画像引用先:奈良「大神神社」

マンションでの清め砂の撒き方や使い方は下記ページをご覧ください。

関連記事: 清め砂の撒き方(使い方・清め方)やその効果とは?

注意点

清砂や盛り塩をするということは、「祓う・寄せ付けない」ということなので、別の言い方をすれば結界を作ることになります。
部屋を清める際、予め部屋に不浄なモノが居た場合に、お清め砂を部屋の4隅に置いてしまうと、その不浄なモノを逆に出れなくし、部屋内に閉じ込めてしまう事になります。
つまり、先に不浄なモノを追い出しておく必要が出てきます。
そこで以外の対策をとります。

清めたい部屋の開口部(窓など)の両脇、開口が無い場合は鬼門(北東)と南東の方角の内壁の両脇に小分けにした砂袋を配置します。
不浄なモノは清められたモノを嫌うので、他の方角を開けたり開口を1ヶ所フリーにすることで不浄なモノを逃すように仕向けます。
この状態で1週間ほど様子を見て何も異変が無ければ、フリーにした開口部の両脇、もしくは他の南西、北西の方角にも小分けにした砂を置いて結界を作ります。
これで部屋の四隅に砂が配置されたことになり、結界で塞ぎ込むことができます。
なお、異変があった場合、もしくは完全に清めたい場合は寺社の神職や僧侶に来てもらうのが吉です。

会社や店舗の敷地に御砂を撒く場合

次の要領で表鬼門(北東角)の方角から時計周りに撒いていきます。

①東北(艮/うしとら ※表鬼門):中央を背にして外向きに「左→右→左」と3回撒く。

②東南(巽/たつみ):中央を背にして外向きに「左→右→左」と3回撒く。

③西南(坤/ひつじさる ※裏鬼門) :中央を背にして外向きに「左→右→左」と3回撒く。

④北西(乾/いぬい) :中央を背にして外向きに「左→右→左」と3回撒く。

⑤お店や会社の出入口:入口を背にして中央に向き「左→右→左」と3回撒く。

画像引用先:京都伏見「荒木神社」

お守りにする強者もいる?

神社の砂はお守りにもできます。御砂はすでに素鵞社で清められていますので、御砂守として捧持することもできます。

持つときは100均で販売しているような小さなジッパータイプのビニール袋に砂を入れて、バッグや財布の中に忍ばせておく。もしくはそれをさらにお守りを入れる巾着袋に入れるのも良いと思います。

御砂はお土産として人にあげても良い?

御砂はすでに素鵞社で清められていますので、人にあげてもご利益や効果が薄れる事がありません。

ただ、やはり自分で実際に参拝して持ち帰るのが吉というものです。

素鵞社の砂に有効期限はある?

砂なので有効期限はありません。ただ、丁寧に取り扱う前提で破けにくい厚手の袋に入れておくなど、保管はシッカリとしておく必要があります。

年に4回ある土用の日に要注意!

1月から12月までの暦の中には「土用(どよう)」という概念があり、節分の前日がこれにあたります。節分は二十四節気の立春、立夏立秋立冬の4つあり、この節分日の前日より遡った約18日間を「土用」と言います。

古より、土用期間中に土を動かしたりすると土地神や土公神の怒りに触れ、運勢大凶に転じると言われます。

土を撒く自体は直接、土を動かすことにはならないので、それほど気にすることはないと思いますが、土用に関して並々ならぬ信仰心を持つ方はよくよく考慮する必要も出てきます。

土用の期間

春の土用:黄経27度から立夏前日まで(おおむね4月中頃から5月頭頃)

夏の土用:黄経117度から立秋前日まで(おおむね7月中旬すぎから8月頭頃)

秋の土用:黄経207度から立冬前日まで(おおむね10月中旬すぎから11月頭頃)

冬の土用:黄経297度から立春前日まで(おおむね1月中頃から2月頭頃)

どうしても土用期間中に執り行う必要がある場合

土用の期間中には古来、「間日(まび)」という日が特別に設けられています。この間日には土いじりをしても、あたり障りがないとされます。

土用の間日・一覧
  • 春の土用:巳と午と酉の日
  • 夏の土用:卯と辰と申の日
  • 秋の土用:未と酉と亥の日
  • 冬の土用:寅と卯と巳の日




御砂の正しい撒き方や取り扱い方法について

素鵞社の御砂だけではなく、神社で授与している「お清め砂」の取り扱い方法として下記ページにて詳しく述べています。参考にしてみてください。

稲佐の浜の場所(地図)と出雲大社からアクセス(行き方)

素鵞社から稲佐の浜までの行き方については下記ページをご参照ください。

ところで‥‥‥「稲佐の浜」とは?

稲佐の浜には「弁天島(べんてんじま)」という「島(岩)」があり、岩の上には鳥居と殿舎も造営され神様も祭祀されています。

この弁天島へ参拝するのも兼ねて是非!面倒臭がらずにぜひ!稲佐の浜まで訪れてみてください。

素鵞社の砂をいただいて帰る予定の方は、ビニール袋など砂を入れるものを忘れずに持参してください!

手が汚れるのが嫌なのであればスコップや大きなスプーンのようなものがあれば便利です。

稲佐の浜 弁天島

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