出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・ 神苑(SHIN-EN)

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出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・ 神苑(SHIN-EN)

出雲大社 神苑10

  • 創設(竣工):1935年(昭和10年)

出雲大社・神苑の読み方

神苑は「しんえん」と読みます。

ところで・・神苑とは?

そこそこの規模の神社へ参拝に訪れた際、入口でパンフレットをいただくと「神苑」と言う文字を見かけることがあるかと思います。

わりと境内が広い神社であれば「神苑」と呼称される場所があります。たとえば伊勢神宮や日光二荒山神社にも境内に「神苑」と呼ばれる場所があります。

神苑の「」とは「庭園」や何かの目的で定めた区画と言う意味合いがあります。

苑に「神」が付されていますので、神社の境内の中でもっとも神聖な庭園と言った意味合いになります。

神苑には大抵、木花が手植えされ草が生い茂っていることが多いです。そして、この神苑が出雲大社の境内にも存在します。




神苑の歴史と竣工

この神苑は1923年(大正12年)より総工費84万3千円をかけて拡張整備工事が実施され、1934年(昭和9年)5月に竣工しています。

翌年の1935年には神門通りにて神苑竣工祭が斎行され、大社芸妓連によりひときわ華やいだ賑わいをみせています。

平成の遷宮奉祝の歌舞伎の奉納公演

2015年(平成27年)10月11日、神苑にて歌舞伎役者の市川海老蔵さんらによるヤマタノオロチ神話を題材にした「迦具士之舞」など創作歌舞伎の公演が催されています。

出雲大社の神苑の見どころ

出雲大社 さくら出雲大社の神苑には「ソメイヨシノ(染井吉野)」を代表とした桜が群生しています。

その数もなんと!約200本近くあります。

ソメイヨシノは江戸時代末期に誕生した種類のサクラで、現在の日本で見かけることのできるサクラのほとんどはこのソメイヨシノになります。

サクラの原産地はヒマラヤと考えられており、時代を経る過程で日本へ流入してきたと考えられています。

サクラが広まった時期として、奈良時代の日本では「梅」が文献に多く登場し、平安時代以降の様々な歴史的由緒を持った文献にサクラが多く登場していることから、平安時代の頃に広まったと考えられています。

平安期を過ぎた頃からサクラの品種改良が繰り返し行われ、より綺麗なサクラをと・・献上品として育てる風潮があったと考えられています。

大昔はサクラに「穀物神の御霊」がお宿りしていると云われ、「田植え桜」「種まき桜」などのサクラが存在し、これらのサクラを用いて神事を行う地域もあったそうです。

出雲大社のサクラの見頃

出雲大社のサクラは例年、3月下旬~4月中旬までが見頃で、もっともな見頃時期が4月初旬になります。

 杵那築の森

多くの参拝者は通り過ぎるだけですが、神苑の奥には「杵那築の森(きなつきのもり)」と呼称する謎に包まれた森林があります。

この森林が謎に包まれている理由は以下の別ページをぜひ!ご覧ください。ウフ




 蛍(ホタル)

出雲大社・素鵞川もう1つ出雲大社の神苑で忘れてはいけない大きな見どころがあります。

何だか、お分かりになりますか?

すでに↑の表題でバレているのに、コイツおバカなんじゃないの?・・などと思われた方もいらっしゃると思いますが軽く流しておいてください。

そしてその見どころと言うのがなんと!「ホタル」になります!!

出雲大社の神苑には、「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」「ヒメボタル」と言った3種類のホタルが生息しており、例年6月下旬~7月下旬にこれらのホタルたちが飛び交う美しい姿を観ることができます。フぅ

詳しくは神苑の「素鵞川(そががわ」沿いで観賞することができます。

ホタルは基本的に、綺麗で澄んだ水がある所でしか生息できませんので、この素鵞川がいかに綺麗な川が分かります。

出雲大社・神苑のホタル見頃時間帯・見頃時期

出雲大社の神苑のホタルの見頃は例年、例年6月下旬~7月下旬になります。

もっともホタルの飛び交う数が多い時期は6月下旬から7月の上旬です。

ホタルがおケツを発光させる理由は現在に至っても不明とされていますが、定説としては異性の気を惹き、子孫を残すための行動であると言われています。

少し話は変わりますが、熱田神宮のような大都会の都心のド真ん中に位置する神社でも周辺でホタルを観ることができます。

私的な見解ですが、神社や神社の周辺には何故か不思議とホタルが見れる場所が多いです。それほど神社と言うものが清められていて神聖であると言う証とも言えるでしょう。

古来、神道に篤い崇敬が寄せられ、子々孫々、受け継がれてきた古き良き伝統ともいえます。

ホタルの観賞時間帯

上述したようにホタルはおケツを発光させて、異性の気を引きますので空が暗くならないと現れません。

すなわち、日暮れから(夕方17時頃)からポツポツと現れます。

 野鳥

これはあまり知られていませんが、出雲大社の境内は「バードウオッチング(野鳥観察)」できるスポットとしても有名です。

出雲大社の境内に生息している野鳥の種類はなんと!90種類を超えると言われています。

勢溜の鳥居から御本殿までの参道では、耳を澄ますことで様々な野鳥のサエズリを聞くことができます。

中には特殊なサエズリをする鳥もいますので、ご興味ある方は是非!耳を澄ましてみてください。

あと、望遠鏡(双眼鏡)やポケットグラスは必需品です。

野鳥だけではなく、遠目でししか見えない御本殿も望遠鏡で観ると細部まで観ることができます。

  • ポケットグラスの詳細はコチラ(楽天市場)から

出雲大社の神苑に生息している「野鳥の種類」と「観察できる場所」

エナガ、トラツグミ、ハシブトガラスハシボソガラス、エゾビタキ、ジョウビタキ、モズ、マミチャジナイ、シロハラ、コゲラ、オオルリ、ハチジョウツグミ、ルリビタキ、シジュウカラ、イカル、ヤマガラミサゴトビウミネコキセキレイアカハラメジロウグイス ..etc

勢溜の鳥居周辺

ヤマガラ、コゲラなど

浄の池周辺

カワセミ、カモなど

神苑内

セキレイ、ツグミなど

境内

鳩ポッポ

えぇっ?!出雲大社で鳩を飼っていて餌ヤリができる??

出雲大社 鳩実は出雲大社の境内には、異常なほどの数の鳩ポッポがいます。

そして、境内ではなんと!公式的に鳩ポッポの餌が販売されている場所があり、その周辺で群がる鳩ポッポに餌をあげることができます。

鳩ポッポの餌を販売している場所は、銅鳥居をくぐって左脇の庁舎と御仮殿の前あたりの広場です。(鳩ポッポの餌の値段:20円)

かなり人慣れした鳩ポッポなので餌を人の手から食べますし、頭や肩にも乗ってきます。

参拝が終わった後に立ち寄り、鳩ポッポたちに餌をあげてみてください。

何か、とんでもなく良いことが起こるかも知れません。

出雲大社・神苑の入場料金・入場可能時間・定休日など

入園料金:無料
入園可能時間:24時間可能(ただし出雲大社境内は6時から20時まで)
定休日:年中無休
お問い合わせ先:0853-53-2112(出雲観光協会)

出雲大社・神苑の場所(地図)

出雲大社の神苑は勢溜の鳥居を抜けて松並木の参道の右手に広がっている広場のことです。

関連記事: 島根県・出雲大社の境内の詳細「案内図(地図・マップ)」(ダウンロード可能)

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