出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・真名井の清水(MANAI-NO-SHIMIZU)

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出雲大社(IZUMO-OYASHIRO)・真名井の清水(MANAI-NO-SHIMIZU)

真名井の清水
御祭神

弥都波能売神

例祭

11月23日(古伝新嘗祭)

真名井の清水の読み方

真名井の清水は「まないのしみず」と読みます。

真名井の清水の御祭神「弥都波能売神

弥都波能売神」は「みづはのめのかみ」と読みます。

伊弉弥神(イザナミ神)のションベン→尿から「和久産巣日神(わくむすびのかみ)」と同時に生まれた神と伝えられています。(伝・古事記)

もう1つの説では、イザナミ神が死去の際に、「埴山媛神(はにやまひめ)」と共に生まれたとも伝えられています。

この神様は水を守護する神様であり、井戸、泉、地下水を守護していると伝えられています。

一説によれば、両親であるイザナギ神とイザナミ神に、地下を流れる水は「天の安河原(高千穂・天岩戸神社)」に繋がっているのでシッカリと守護するように使命を与えられたとも云われています。

また「雨ふらし」「止雨」のご利益があると古から信仰が寄せられています。




真名井の名前の由来

「真名井」とは、「清らかで清浄な清水が湧き出る場所(井戸)」と言う意味です。

少し話は変わりますが、天照大御神と須佐之男命との間で交わされた「契約(誓約/うけい)」の際に、互いの持ち寄った所持品から神が生まれたと伝えられています。

須佐之男命の十拳剣からは以下の3神

多紀理毘売命
市寸島比売命
多岐都比売命

天照大御神の八尺の勾玉の五百箇の御統之珠(みすまるのたま)からは以下の5神

正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命
天之菩卑能命
天津日子根命
活津日子根命
熊野久須毘命

「八尺の勾玉」とは八尺瓊勾玉とは別の勾玉であり、「八尺の大きさ」の「多くの珠を持った勾玉」という意味合いがあります。

そしてこれはあまり知られていませんが、神産みの際、なんと!高天原にある井戸水「天の真名井の水」を、まず先に互いの所持品に吹きかけ、その後に神々を誕生させたと伝えられています。

えぇっ?!「真名井」は日本全国にたくさんあるのぅ??

そして、なんと!実は「真名井」と名の付く場所や地名は日本国内の至る場所で見かけることができ、つまりはココ出雲だけにあるのではないのです。

一説によると、これらの真名井は上述の高天原の「天の真名井の水」を水種としたのが起源であると伝えられており、すべて高天原の井戸に繋がっているとも云われています。

数ある真名井の中でも特に有名どころが「元伊勢」と呼ばれる天橋立の真名井神社(籠神社・奥宮)です。

真名井神社にも同様に水が湧き出ており、なんでも三代目の祖先神であり、伊勢神宮の旧神主一族となる度会氏(わたらいし)の祖先神ともなる「天村雲命(あめのむらくものみこと)」が高天原から持ち帰った水が現在でもコンコンと湧き続けています。

真名井の清水 間近↑水が汲めるように柄杓が置かれている

真名井の清水の「由来と歴史」

出雲大社のこの真名井の清水は重要な水源であり、地域住民はもとより出雲大社の神事「古伝新嘗祭」でも使用される水です。

そんなことから、この真名井の清水の場所は出雲大社が管理されています。

出雲地方に伝わる話では、上古の時代から湧き出ていて、なんと!現在まで枯渇したことがないそうです。

なるほど!高天原の井戸に繋がっていると言われるのも分かる気がします。

真名井の清水の神事

出雲大社の神事で11月23日に執り行われる「古伝新嘗祭(こでんしんじょうさい)」と言う神事があります。

この神事の中に「歯固めの神事」というものがあり、何でもこの真名井の清水の小石を口に含んで祈祷すると国造(くにのみやつこ/=現在で言う出雲大社の宮司のこと)の寿命が延びるそうです。

真名井の清水の水源と成分

水源

この真名井の清水の水源ですが、実際のところは出雲大社・御本殿後方にそびえる山「八雲山」が水源とされています。

成分

出雲大社へ参拝に来て、通な方であればこの真名井の清水を持ち帰りたい方もいると思われます。

その際、知っておきたいのが水の成分です。

真名井の清水は一応、「島根の名水100選」に選出されているほどの名水ですが、残念なことに水分検査がキッチリと成されていないようです。

つまり、正式に飲料用としては公開されていないことになります。

ただし持ち帰ることはできますので、どうしても持ち帰りたい方は以下のような用途で使用されてみるのも良いかもしれません。

  • 「神棚に供える」
  • 「玄関の出入口に魔除けとしてガラスのコップに注いで置く」
  • 「自宅の周囲に魔除け厄除けとして撒く」




真名井の清水の場所(地図)と出雲大社(銅鳥居)から真名井の清水へアクセス

出雲大社の境内から真名井の清水まで行くには、境内「銅鳥居」の前の道を御本殿を向かいみて右手の方向にある東門から境内を出て、目の前の小道を直進するだけです。

真名井の清水まで行かれる方は、途中、北島国造館命主社がありますので、ぜひ!参拝してみてください。ウフ

住所:島根県出雲市大社町杵築東9

出雲大社からの所要時間・距離

所要時間:6分
距離:500メートル

なお、付近に位置する命主社を参拝される方がほとんどだと思われますので、命主社から真名井の清水までの行き方を以下でご紹介しておきます。

命主社から真名井の清水へのアクセス(行き方)

命主社から真名井の清水までは、徒歩で直進するだけで行くことできます。

命主社から真名井の清水
⬆️命主社を出て左を向いたところ

命主社を背中にして左折して命主社まで来たもとの小道を再び直進します。

途中、2つに道が別れますが、そのまま直進します。

命主社から真名井の清水2
⬆️途中、道が2つに別れるが気にせず直進する

しばらくすると大きな道とブツかり、田んぼが一面に広がる爽快な景色が出てきます。

真名井の清水前

その角にコンクリートで整備された水が湧き出ている場所「真名井の清水」があります。

⬆️逆から見た写真(奥の道を直進すれば命主社がある)

出雲大社(銅鳥居)から真名井の清水までの地図

出雲大社から真名井の清水アクセス行き方

命主社からの所要時間・距離

所要時間:約2分
距離:約140m

尚、出雲大社から命主社までの行き方は当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。

出雲大社・真名井の清水のお問い合わせ先

出雲大社社務所

住所:住所:島根県出雲市大社町杵築東12
電話番号:0853-53-3100

出雲観光協会

住所:島根県出雲市大社町修理免735-5
電話番号:0853-53-2112
FAX番号:0853-53-5856
E-mail:taisha@kankou-taisha.jp

【補足】おすすめ観光モデルコース

北島国造館命主社真名井の清水古代出雲歴史博物館

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