出雲大社は年間約660万人もの観光客(参拝客)が訪れるまさにその呼称の通りの「大社」です。
大社と言うこともあり、古来、多くの崇敬を集めてきたことから「天下無双の大厦(てんかむそうのたいか)」とも呼称されています。
すなわち、並ぶものが無いと言う例えです。
そんな由緒ある歴史を持つことから、通常の参拝だけではなく御祈祷を受ける方も多いと思われます。
また、島根県の西端に位置する出雲大社まで参拝に訪れる機会は、おそらく一生のうちで決して多くはないハズです。
そこで出雲大社へ参拝した際は、是非!御祈祷を申し込んで御神札を授かり、出雲旅行の大きな思い出とするのも良いと思います。
持ち帰った御神札は、毎日お祈りを捧げることで出雲大社のことを思い出し、大国主大神の大いなるご加護も賜ることができます。
以下では出雲大社の御祈祷の料金や所要時間、申し込み受付可能時間、混雑状況、おさがり(授与品)をご紹介しています。
出雲大社における御祈祷の金額
- 5000円
- 8000円
- 10000円以上
これらの御祈祷の金額の違いは御祈祷後の授与品(おさがり)の種類の違いになります。したがって御祈祷の内容は5000円、8000円、10000円とも同じです。
出雲大社の御祈祷の申し込み受付時間
- 朝8時30分から16時30分まで(御祈祷は9時開始)
祈祷の所要時間
- 約30分から40分
御祈祷の場所
御祈祷の場所は、「神楽殿(かぐらでん)」と「拝殿(はいでん)」になります。
拝殿は一般の「個人向けの御祈祷」を行う場所です。
一方、神楽殿は殿舎のサイズが大きいので「団体向けの御祈祷」を行う場所になります。
神楽殿の場所は西十九社と庁舎の間の西門から出て祓橋を渡った先に見えます。
拝殿は銅鳥居をくぐって正面に見える巨大な殿舎です。
神楽殿の場所
神楽殿、拝殿共に大注連縄(おおしめなわ)が備えられていますので、写真だけを見れば見分けが付きにくいのですが、神楽殿の方が大きくまた手前に日本一の大きさとも言われる日の丸国旗が立っています。
御祈祷の申し込み方法
出雲大社の御祈祷の申し込みは、すべて境内の「庁舎(ちょうのや)」で行います。
庁舎は参道を進んだ先の銅鳥居をくぐって左側の長細い巨大な建物です。
ただし、2017年現在は庁舎の老朽化が激しいため、「仮拝殿で御祈祷の受付」をしています。
御祈祷の予約はできる??
一般の個人の方の祈祷の予約は行っていないようですので、当日、先着順と言うことになります。
ただし団体の方は事前に連絡(予約)が必要となりますので、必然的に予約可能と言うことになります。
- 団体祈祷の申し込み連絡先:0853-53-3100(出雲大社・社務所)
上記の番号へダイヤルして団体での御祈祷を希望の旨を伝えます。
出雲大社の御祈祷の混雑状況と待ち時間
土日を挟んだ連休は混雑するようですが、何時間何分待たなければならないと言った定まった時間が特になく、日によって異なるようです。
平日の朝方は比較的、空いているようです。
出雲大社で御祈祷を受ける際の服装について
出雲大社で御祈祷を受ける際の服装はスーツが好ましいのですが、派手な服でなく控えめな色彩の服で、見た目がダラしなく見えない常識の範疇(はんちゅう)の服装であれば問題はないようです。
男女共通
出雲大社には「特別参拝」と言うものがあり、通常、一般参拝者が入場できない八足門の裏側へ入ることができます。
その際、特に服装を正す必要があります。
概ね男女共通で「スーツ」や「礼服」を着用の上、靴は革靴や、運動靴でも可能ですがスポーツタイプの靴ではなく、ビジネス系の白黒の無地の靴が好ましいと思われます。
帽子は脱帽、靴はサンダルは厳禁で白黒の無柄の靴下を着用します。
髪に寝グセがある場合は整髪料などで整えます。
注意点としては、服装を始めとした身なりが極端にヒドイ場合は、御祈祷を受けることができないこともあるようです。
男性
髪型に関しては、たまに気合いが入りすぎる男性もいるようですが、意味深を感じさせる七三分けや、七三を通りこして九一などは失笑を誘い、神様を冒涜しているようにも受け取れます。
従って当然、控えた方が賢明と言えます。
また、素足は厳禁で靴下が必要になります。
男性のNGな服装例
タンクトップ、ヨレヨレのTシャツ類、 膝上のパンツ、ジーパン(ダメージ・穴あき・ダブダブ系含む)、ビーチサンダル、サンダル(クロックス(CROCS))..etc
女性
女性は「オフショル」などの肩出し系の服は厳禁です。肌を見せない服装を心がける必要があります。
男性と同じく素足は厳禁で靴下の着用が必要になります。
女性のNGな服装例
ノースリーブ、シースルー系、胸元が大きく開いたトップス類、ミニスカート、ショートパンツ、、ジーパン(ダメージ・穴あき・ダブダブ系)、ビーチサンダル、サンダル(ピンヒール・クロックス(CROCS))
そのほかの注意事項
- 入場に際して、受付の神職の案内・誘導・指示に従うこと
- 不用意に社殿や物に手を触れない
- 火器の使用や危険物の持ち込みはしない
- 喫煙、飲食、酒気を帯びの参拝は禁止
- 携帯電話は電源をOFF、もしくはマナーモードにする
- 八足門より内側は撮影禁止なのでカメラや携帯電話を手に持つのは禁止(カバンへしまう)
- 動物(ペット)の入場は不可
- 小学生以下は保護者同伴が必須
- 身体の不自由な方(身障者)は介助者の同伴が必要
出雲大社の御祈祷後に授与される「おさがり」の種類
出雲大社の御祈祷の後は、個人や団体に関係なく授与品、いわゆる「おさがり」がいただけます。
授与品は御祈祷の初穂料(奉納した金額)によって異なり、初穂料が多い方がその分、授与品が多くなります。
また授与品は変更になることがあるようですが、基本的に変わらないのは以下のような物です。
- 御神札(御札)
- お守り
- お米
- 御神酒(お酒)
「御神酒(お酒)」とは、御祈祷の際、祭壇へお供えしたものです。
御祈祷の後でいただくことができ、また、そのお酒を注いだ入れ物(器/カワラケ)は、持ち帰ることができます。
出雲大社の祈祷後の御札(御神札)のお祀り(飾り方)
御祈祷の後に授与していただいた御神札のお祀り(飾り方)の仕方は当サイトの以下の別ページにてご紹介しておりますのでソチラをご覧ください。
出雲大社でご祈祷を申し込むとこんな思わぬ特典も!
出雲大社でご祈祷を申し込むとなんと!通常、一般参拝では立ち入ることができない八足門の内側へ入ってより御本殿に近い位置で参拝することができます。
もしくは下記のようなツアーに申し込むことで入れます。ツアーの場合は出雲大社の神職さんが直々に境内を案内してくださるといった特典もついています。
これから出雲旅行を検討されている方はぜひ!ツアーならびにご祈祷を検討してみてください。
【補足】出雲大社の御祈祷の種類
出雲大社の御祈祷は主に以下のような種類があります。
紐落し(別名で「帯び直し」とも呼称されます。4歳のお子さんの成長と健康を祈願します)、
入学奉告祭(小学校のお子さんが対象です。通学中の災難消除を祈願します)、
結婚奉告祭(結婚式できなかなった夫婦が永久の絆を祈願します)、
諸障退散(原因が分からない体調不良の平癒を祈願します)、
病気平癒(闘病中の方がお受けになる御祈祷です)、
年祝い(健康長寿を祈願します)
以上のことから、基本的な内容は他の神社と同じになりますが、・・やはり御祈祷の種類は多いですね。
えぇっ?!出雲大社のご祈祷は郵送でもできる??
これはあまり知られていませんが、なんと!出雲大社のご祈祷は「郵送」でも取り扱ってくださるようです。
郵送でご祈祷なんて聞いたことがない方がほとんどだと思われますが、これは遠方にお住まいの方でどうしても参拝が難しい方々へのご配慮なんだそうです。ありがたいですね。ウフ
郵送でのご祈祷の申込み方は、一般の神社でご祈祷を申し込む時と同じで「氏名」「住所」「年齢」と「希望のご祈祷の内容」を記入した用紙を封筒に入れます。
ご祈祷の金額は5000円~であとは志納(お気持ち)になります。
郵送での初穂料(お金)の支払い方法は「振込か現金書留」、もしくは「郵便局の手形」などがあります。
詳しくは出雲大社の社務所へ直接、問い合わせしてみてください。
出雲大社のお問い合わせ先
住所: 〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
電話:0853-53-3100
終わりに・・
元来、私たちが日常的に行っている2礼2拍手1礼などの参拝は「略式参拝(りゃくしきさんぱい)」と呼称される参拝方法です。
正しい参拝方法を行うには、略式参拝でもいいので、ご祈祷まで行うのが正しい参拝方法といえます。
ただ、出雲大社には神宮(伊勢)と並ぶ程の由緒ある歴史があり、古来、その歴史から裏付けされる、多くの人々の篤い崇敬の念が寄せられてきた神社です。よって略式参拝でも真摯にお祈りを捧げることで、きっと良いご利益を賜ることができるハズです。
しかしやはり、はるばる出雲大社まで訪れたのですから、是非!御祈祷を申し込んでみてください。
持ち帰った御神札を丁寧にお祀りすることで、家中の邪気が祓われ、心地良い清浄な気に満ち溢れ、きっと大国主大神の大いなるご加護を賜ることができることでしょう。
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